小学生の社会の教科書にでてくる吉田茂元総理をご存じのことと思います。
吉田茂は外交官として外地に赴任しました。彼は大変な才覚の持ち主でした。
ところが、その仕事は電信郵便を大使に届けるという雑用的な役割でした。
吉田茂は当初「俺のような能力のある人間に雑用をさせるのは、不合理であり理不尽だ。
こんな仕事はもうやめたい」と思っていました。
そして義父の牧野伸顕さんに「雑用ばかりやらされている。生産的な違う仕事をしたい」
という手紙を書きました。
牧野さんは厳しく叱る手紙を出しました。
「郵便を見て大使がどのように行動するかよく考えろ。大使は自分の考えとは違う判断を
するはずだ。なぜ違う判断をしたのか突き詰めるのがお前の役割だ。」
「そのうえで人が嫌がることを必死に引き受けるのは一段上の器量だ」
と伝えました。
歴史に名を残した吉田茂元総理は政治や外交の前に心の置き所を学ぶことができたのです。
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マイナスの現実に直面したら、自分にとってすごく意味のあることが起こっている
と併せて考えるのが歴史に名を残した人間の共通の特徴です。
自己実現はマイナスの形で起こってくるのかもしれません。
その意識を持っていると100の努力で1の成果を楽しいと感じることができるのだと思います。
さて、上記雑感は教室も私個人も来年大きく変化をするという予感が反映したものです。
今年は本当にありがとうございました。
来年も頑張りますのでよろしくお願いいたします。
宮本健太郎
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