グリム童話に「ものぐさハインツ」という物語があります。
あるところにハインツとトリイネというものぐさな夫婦が住んでいました。
ふたりはヤギを飼っていましたが、ヤギの世話は大変なのでヤギとミツバチを交換して、
ミツバチを飼うことにしました。ミツバチであれば、蜜の回収のみで働かなくてすむと考えたのです。
ところが、ふたりは蜜の管理でもめました。
トリイネは興奮して少し棒を振り回したときに、大切な財産である蜜のツボを叩き落してしまいました。
ハインツは「ラッキーだ。蜜のツボが俺の頭の上に落ちなかった。しかも、ツボのかけらの中にまだ蜜が残っている。びっくりしたから、しばらく休もう」といいました。
トリイネはハインツのゆとりのある立ち振る舞いを喜び、ゆっくり話をしながらふたりで蜜を食べることにしました。
失った後にふたりは大切な何かにに気づくことができたのです。
世の中には不幸な出来事がたくさんあります。
早くに親と死別した人、大きな事故にあった人、難しい病気にかかった人。
すべて本人の責任とは関係なくそのようなことが繰り返し連なったとします。
事実は変えることができません。ただ、その受け止め方には大きな差異が出ます。
偉人には共通の特徴があります。「大きな苦労をしている」という事です。
苦難に見舞われたときに、その出来事を自分にとって必要な経験に変える努力を試みます。
そしてその心が最大の能力であり貴い資質なのです。
奪い合い、殺し合いの戦国の世を束ねた家康の行動原理は平和を構築するに値するものでした。平均寿命が50歳の時代に、自分のために戦を始めたのが59歳を過ぎたころでした。
その行動原理は、
「耐えて、耐えて、耐えきったところでほんの少し自分らしさを出そう」
というものでした。
その行動、言動は戦国の世で周囲から支えてもらうためのチカラになったのです。
他の戦国武将とは質の違う貴いチカラでした。
国の基幹となる農業は重要ですが、日本の農業は脆弱です。
農業に必要なのは補助金や自由化の阻止ではなく、成功モデルだといわれています。
子供にも同じように成功モデルが必要です。
子供の成功モデルは、苦難に直面した時の大人の言動なのだと思います。
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さて、新年度以降当教室は三鷹の地域の社会資源となることを目指して、カルチャースクールとしての要素を併せ持つことになります。
水曜日に書道講座を開講いたしますので、ご検討をいただければ幸甚です。
下記は講座の案内文になります。
お問い合わせなどお待ちしております。よろしくお願いいたします。
【ペン、筆ペン実用美文字講座】大人の方向け
平仮名の成り立ちを知り、少しのコツや書き方のルールを知ることで文字は変わります。
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レッスンいたします。楽しく美文字をめざしましょう!
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〈入会金〉5000円
〈受講料〉月1回 3000円 教材費100円別途
月2回 5000円 教材費200円別途
〈体験レッスン〉1000円(ペン、教材費込み)
【毛筆、硬筆、習字講座】お子様向け
幼児~中学生(ご希望により大人の方も可)
教本を元に、学年に合わせて毎月朱墨の毛筆お手本をご用意いたします。
同教本から、硬筆(鉛筆)も指導いたします。
毎月、競書課題を提出することで、毛筆、硬筆ともに、級、段位の取得が可能です(任意)
◎ 15:00~18:00 1人1時間程度
〈入会金〉5000円
〈受講料〉月3~4回 毛筆+硬筆 5000円(半紙、墨汁、お手本代込み)
月2~3回 毛筆+硬筆 4000円(半紙、墨汁、お手本代込み)
月2回 硬筆のみ 3000円(お手本代込み)
〈体験レッスン〉500円(半紙、墨汁、お手本代込み)
まずは是非体験レッスンにお越しください。
講師 田中霞翠
プロフィール
日本教育書道芸術院にて師範取得
東京書作展にて受賞
書道教室主宰経験
大手カルチャースクールにて、ペン、筆ペン実用講座講師
日本語学校にて、日本文化講師(書道、茶道、華道)
日本メンタルヘルス協会基礎心理カウンセラー資格取得
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