徳川家康は、知性、カリスマ性、決断力、行動力に秀でた歴史に名を残している戦国大名達の中で、質の異なる力を持っていました。
天下を取るために自分のために戦い始めたのは59才の時(当時の寿命は50才)です。
その行動原理は、「耐えて、耐えて、耐えきったところでほんの少し自分らしさを出そう」という感性の中にあります。
家康が幼少からの苦労の中で身にまとった哲学です。
その感性、我慢強さは関わった人たちから色々な形で支援されるための貴い財産になりました。
それが家康の強さの根源なのです。(KAI算数教室ブログ引用)
「それは私の責任ですということが言いきれてこそ責任者足りりうる(松下幸之助)」
SNSの発達により情報発信が自由にできるようになりました。
個が情報にとらわれて常に集団でいる感覚を持つことで、論理も倫理も変わります。
便利になったように見えて、実は同調圧力が強くなった生きにくい社会なのではないかと感じます。
その同調圧力に逆らうかのように地方発の地方の特色を持った企業が高く評価されるのが
現代のトレンドです。
和僑というおにぎりの会社があります。
地方の特産品をおにぎりの具材として用いています。
社会から関心を持たれていない地方に埋もれた地方独自の食材や調味料に焦点を当てています。
価値を認められていなかったものの価値を際立たせたうえで、おにぎりの具材にしているのです。同時に地方の文化を発信しています。
「商売」より一段上のアクションを社会に魅せています。
地方発の会社は均一・標準・洗練ではなく、その地域ならではの特徴を活かせるか否かが高く評価されるか否かの肝になります。
東京と相反する地方の欠点に思える特徴がそのまま評価されるのです。
欠点を特徴に変えた時、地方発の企業は成功する。
生き方に対してのメッセージになりうる論理が評価されるからだと感じます。
そしてその地方企業の成功者には、共通の資質があります。
知性でも行動力でも決断力でもなく、我慢強さです。
ほとんどの人がとてつもない苦難を経験しています。
その苦難を耐えきるだけの力があるのです。
そしてその力はおそらく本人の人間力が源にはなっていません。
困難で苦しい時に傍らで支え、掛け値なしの良心を向けてくれた他者の存在こそが
苦難を耐えきる力の源なのだと思います。
外語センター三鷹代表
KAI算数教室主宰
宮本健太郎
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