「月は満月よりも、幾分欠けているほうが風情がある(清少納言)」
清潔にするという行為は、心を鼓舞します。
軍隊にはどの国においても大概は共通するあるルールがあります。
常に清潔を保つというルールです。
例えば敵地に乗り込みゲリラと戦うようなとき、戦地の過酷な状況から
身体は汚れてきます。
その時、必ず身体を洗うようにするというルールがあります。足だけでも必ず洗うという厳格なルールです。
清潔にするという行為は、集中力と誇りを生みます。
不注意から敵にやられてしまうことを防ぐための斬新な着想です。
生命を拾うための工夫です。
軍人のみではなく、一般人が参考に出来る取り組みです。
日常生活を丁寧に積み上げる中で、人としての能力そのものを磨いていくという事が
人間にはできます。
そして、生活の中の行為そのものに「学び」が存在します。
それを見つけられることが頭のよさです。
日本人は生活の中で培った特異な能力があります。
欠けているものを美に変えるという能力です。
陶器、茶、水墨画、いずれも欠如を美として捉えた文化です。
日本人の美意識の根幹は「不完全」の中にあります。
不完全なものを自然を示唆するものとして肯定的に捉える。
あるいは、不完全な中での必死の努力を「可」ではなく「善」とする。
「儚さ」という種類の美を日本人は好みます。
幸せの概念を深いところで感覚的に理解しているのが、日本人の特徴です。
(参考 : https://detail.chiebukuro )
山ばかりの国で農業も満足にできなかった歴史を持つスイスは、
兵士として雇われることが収入の手段となっていました。
生活するために自分の命しか売るものがなかったのです。
だから、小さくても高く売れる世界に誇れる時計産業を創ることができたのです。
(参考引用:https://ameblo.jp/ )
欠如は世界に誇るブランドを生み落としました。
それが人間社会の面白みなのだと思います。
外語センター三鷹代表
KAI算数教室主宰
宮本
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