「論文とか書いてあることを信じない。自分の目で確信ができるまでやる。それが僕のサイエンスに対する基本的なやり方。つまり、自分の頭で考えて、納得できるまでやるということです(本庶佑)」
本庶佑先生がノーベル医学・生理学賞を受賞されました。
小さなころから地域で評判の天才児。女の子からもすごく人気があり、友達もたくさんいたそうです。
ノーベル賞を受賞したことも相まって、才能がまとわりついた特別な人間の印象を受けます。
テレビの記者会見を見ると、専門分野のみならずたくさんの情報を持っていて知識が豊富
なのがわかります。
言葉の組み合わせ方が秀逸で論理の構築とともに自己表現が上手です。
学生からは、「厳しいが、熱心で聞き上手な優しい人」と評価されています。
聞き上手と評価されるような人は、大概は聞いている相手よりもたくさんの情報を持っています。そして幅広い分野において造詣が深いです。
そのため、周囲は話の面白い明るい人だという印象を持ちます。
明るいというよりも発光体という表現が適切な人で、周りに展望を見せることができる人です。
ただ、おそらく同じように頭のいい人はたくさんいると思います。
知能指数もそれほどの差はないはずです。
一方で本庶佑先生も含めて、社会に成果を出せる人が持っている典型的な特徴があります。
今回の発見もセレンディピティ(偶然の発見)だとされていますが、
偶然に出くわすような圧倒的な努力を長い期間行っています。
偉人といわれるような人は、見返りを求めない努力を長い期間継続できる人たちです。
報われそうもない努力を継続することは、頭のいい人でも難しいはずです。
そこでためらうことなく努力を継続している。
その違いがどこで生じるかということが人間が持つ面白みの根幹になります。
私は見返りを求めない努力を長く続けられる人は、
その人の周りにいた人から、
見返りを求めない掛け値なしの良心を向けられてきた人だと思います。
本庶先生にも話の節々にそれが垣間見えるのです。
人間が作ったルール、人間が作った社会、人間が作った生活の中に生まれた
偉大な才能の端緒は、その人に向けられた掛け値なしの良心なのだと思います。
(引用:https://ameblo.jp/ )
外語センター三鷹代表
KAI算数教室主宰
宮本
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