語学を学ぶということは、その国の文化や歴史を知るということだといわれています。
そこで大きな枠で世界の国の社会制度や文化を考えると、例えば
ヨーロッパは利益や効率より、公平性・公正性を重視する社会です。
アメリカは公平性より利益や効率に焦点を当てる社会です。
日本は利益、効率よりも協調性を重視する社会です。
同じ出来事を前にしても解釈やリアクションは当然異なります。
そのため、異文化に接したときにはコミュニケーションの重要性と困難さが浮き上がってくるわけです。
意志を伝えるには言葉の力のほかに社会を大きく見渡す幅広い教養が必要です。
そして言葉を学ぶときは、同時に外側から自分の国や自分のことを考える端緒になります。
日本語は語源を細かく調べると言葉ひとつひとつに倫理と道徳が込められています。
例えば「才能」という漢字は、僅かな力という意味です。
(「才」という字はこれを副詞で読むと、「僅かな」となります。)
知識や技術の前に考え方を磨き、正しい価値観を持つことが大切だというメッセージがあります。
天変地異の際に、宗教の規範がない日本の人々が高いモラルを垣間見せるひとつの理由に思えます。
ひとつの言葉を掘り下げると、その国の精神性や大切にしている価値観が明確になるのが、語学の面白みです。
さて、当教室は、英語を学び身につけることを第一義としていますが、
英語を身につけるプロセスで、
「物事を身につけるということ」「未知であったものを学ぶということ」
がどんなことであるかを理解して、その経験と知識、技術を変えることのできない財産にしてほしいという想いがあります。
そしてそれは英語以外の範疇の学びにおいても必ず役に立つはずです。
ひとつの分野に習熟すると、その取り組みや考える姿勢は他の分野でも通用する「価値」になります。
何かひとつに精進することで、社会観や見識が広がっていきます。
それが学びの面白みです。
英語を身につけるプロセスで培った感覚を磨いていくことが
教室の目的になります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今後、教室は算数、数学を併せ持って複合化を試みます。
そして子供に12年以上かかわる形をつくることで、学びの意義や幅広い見識を伝えられる
あたたかみのある教室にしたいと考えています。
(そのためには、私を含めてスタッフになお一層の努力と勉強、読書等を通して自分を鍛えることが必要だということは心得ています。)
今後とも変わらぬご支援をお願いいたします。
外語センター三鷹代表
KAI算数教室主宰
宮本
0コメント